ご挨拶

kunigami

陽気株式会社 代表 國上 賢一

2007年に法律の規定が改正され、介護職の仕事が、いわゆる『三大介護』(食事・入浴・排泄の介護)と表現されるものから、『身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護の提供』へと変わりました。このことは、介護現場の日常の仕事を振り返る良い機会となりました。
一般的に介護という仕事は単に食事や入浴、排せつといったADL(日常生活動作)の介助、またご利用者のできないことへのお手伝いをすることだと理解されていました。しかしこの法改正で、介護とは加齢や障がいのため、自分らしい生活に不都合が生じた人に対し、地域社会で自立したその人らしい生活が維持できるように支援することとされました。
これは現代の多様なニーズ・価値観をお持ちのご利用者への介護は、身体介護だけにとどまらない心理的・社会的支援の側面が重要になりますということを意味します。
それに伴い介護現場の日常の仕事は、従来の経験からの「コツ」や「カン」にたよった、漠然とした技術や介護者の思い込みで行われるものから、ご利用者と介護者が協働して意図的に行うもので、プロセスを根拠に基づいて説明していく事が求められるものになりました。
一つひとつの介護の実践には知識や技術、倫理の統合があり、客観的で科学的な根拠に基づいた介護の実践が求められ、そうした実践の積み重ねが介護の専門性の確立へとつながっていくとされています。
陽気では、この根拠に基づいた過程(プロセス)を大切にしています。スタッフ一同で「ご利用者の本当に望まれる暮らしの実現」ために「仕事の仕組み(マネジメントシステム)」を整え、ご縁のあったすべての方々の「良かったを増やす」ことを目指しています。
それは、ご利用者へのサービス実施のプロセスが、きちんと循環しているか、いつも意識しているということです。陽気ではケアプランに沿った個別援助計画を根底に、それに基づき作成されたご利用者お一人おひとりの、個別サービスマニュアルに則ったケアを実践していきます。この個別サービスマニュアルには、その方がその人らしく暮らすための「思い」が込められています。スタッフはその「思い」を日々気づきという形で、伝え合い共有していきます。ですから個別サービス手順書はどんどん改訂がなされています。
ご利用者に関わらせていただくスタッフは、常にその方の思いに気持ちを添わせ、老いや衰え、障害があることによって生じる、ご利用者が抱える生活上の困難や不便(=生活障害)を少しでも解消するために心を砕き、ご本人が望むその人らしい生活の再構築を側面から支えさせて頂いています。ご利用者が自らの意思に基づいて、質の高い生活を送ることができるように支援させて頂いています。